シアトル・マリナーズは3日、地元でボルティモア・オリオールズと対戦。同点の9回にエイドリアン・ベルトレイ三塁手にタイムリーが飛び出し、3対2でサヨナラ勝ちを収めた。イチロー外野手は3打数1安打、1敬遠四球、1犠打。自己新の連続試合安打を27に伸ばした。
9回1死。延長戦が濃厚になりつつあったところで、フランクリン・グティエレスが左中間にスリーベース。ここで打席に立ったイチローとラッセル・ブラニヤンは敬遠されたが、3番のベルトレイが三遊間を破り、マリナーズに勝ちをもたらした。3回、ベルトレイはイチローを置いた場面で2ランを放っており、この日チームの3打点すべてを一人でたたき出している。
その3回だが、イチローが1死から一、二塁間に転がして、ライト前ヒットを放ち、連続安打記録を27試合に更新した。初対戦のブラッド・バーゲセンには初回、セカンドゴロに抑えられていたが、この3回の打席は0-2とヒッティングカウントになってからの3球目、真ん中低めのツーシームをとらえている。
5回は無死一塁で打席に立つと、捕手前に犠牲バント。自らも生きることを狙ったかに見えたが、打球がほとんど転がらなかった。同点の7回は、1死一、二塁で打席に立つとファーストゴロ。本当はここでオリオールズを突き放しておきたかったが、一塁線への当りは、一塁走者がいたために相手の一塁手がベース寄りに守っていたという不運もあった。
さて、試合の鍵となったのは、1回の相手攻撃。走者を一塁に置いて、オーブリー・ハフの飛球が、ライトのポール際へ。微妙な当りに対して、まず一塁塁審がホームランと判定。その後、ドン・ワカマツ監督の抗議があり、協議の結果、ファウルに判定が変わったが、今度はオリオールズ側が抗議すると、ビデオ判定に持ち込まれている。
テレビ中継のリプレーを見る限り、打球がポール付近で消えているように見える。判定が再び変わるかと思われたものの、審判団の判定はファウル。マリナーズは、これで救われた。
また、派手なプレーではないが、城島健司の代役ロブ・ジョンソンがこの試合、好プレーを魅せている。
6回は走者が三塁にいる場面で、三塁ランナーをけん制で刺し、9回は無死一塁の場面で、一塁走者の盗塁を阻止。この時、三振ゲッツーとなり、このプレーこそがその裏の勢いにつながったと、とらえることもできよう。
マリナーズは連勝で、再び借金を「2」に戻した。この10試合では6勝4敗。チーム状態は、やや上向きか。
留言列表