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女優、宮崎あおいが歌とギターに初挑戦する映画『ソラニン』で、宮崎がギター演奏する場面写真が8日、配給元のアスミック・エースより初公開された。

 週刊ヤングサンデーに連載された、漫画家、浅野いにお氏の同名コミックを原作に、OL2年目で会社を辞めた芽衣子(宮崎)と音楽の夢をあきらめ切れないフリーターの男・種田(高良健吾)が寄り添いながら生き、幸せを模索する姿を描く青春ラブストーリー。4月25日から5月31日まで撮影が行われていた。

 クランクアップの約1週間前、都内ライブハウスでクライマックスのライブシーンの撮影に臨んだ宮崎は、ロックバンドのボーカル兼ギタリストとして、芽衣子と種田が思いを通わせて作った曲「ソラニン」を演奏しながら熱唱する場面に挑戦。澄み切った伸びやかな歌声と、きゃしゃな体で気持ち良さげにリズムを刻むかれんなステージパフォーマンスを披露し、エキストラ約150人の観客を聴き入らせた。首元に汗をキラキラ輝かせ、バンドメンバー役の桐谷健太、近藤洋一(サンボマスター)らと笑みを交わし合いつつ、熱のこもった演奏を終えた。

 関係者によると、もともとロックは聴かなかった宮崎だが、昨年末からギターと歌を猛特訓。本番では、ギターの音だけ吹き替えとなったが、歌と演奏シーンはすべてこなし切った。ORANGE RANGEやYUIなどのPVで知られる映像作家という音楽のプロで、本作で初の劇場長編映画に挑む三木孝浩監督は、「歌声には宮崎さんならではの強さとはかなさが出ていて、鳥肌が立つほどいい。ギターもスケジュールの都合で音撮りはできませんでしたが、完ぺきに弾けています。本当に勘のいい方です」と太鼓判を押した。

 役作りに集中するため取材を控えていた宮崎は、クランクアップを迎え、コメントを寄せた。「ライブシーンで全撮影終了できたということが、わたしにとってはとても大きかったです。演奏シーンでは、一曲ごとに最初から最後まで演奏させてもらって、スタッフさんもエキストラさんも大変なのに、最後までお付き合いしてくれて、満足して終わることができたので良かったです」と完全燃焼を報告。ライブシーンについては「本当にみんな一生懸命やっていたし、きっとカッコいいシーンになっているんじゃないかと思うので、楽しみにしていてほしいと思います」と自信をのぞかせた。

 同社によると、劇中、宮崎らのバンドは「ソラニン」など2曲を披露する予定で、曲はいずれも「大御所ミュージシャンが作詞作曲したオリジナル曲」。宮崎らのCDデビューには「わかりません」としているが、プロも聴き入る宮崎の魅惑の声、CD化は必至!?

映画『ソラニン』は2010年、全国公開

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